毎年11月になると、伊豆ワイナリーヒルズで「伊豆ヌーヴォー」が解禁されます。この特別なワインは、フレッシュな風味と豊かな果実味があり、ワイン初心者にとっても親しみやすい味わいです。軽やかで日常的に取り入れやすいところも魅力。そんな「伊豆ヌーヴォー」の楽しみ方についてご紹介します。
「ヌーヴォー」とは?
「ヌーヴォー」と聞くと、フランスの「ボジョレー・ヌーヴォー」というワインを思い浮かべる方も多いでしょう。「ヌーヴォー」とはフランス語の「新しい」や「新鮮な」を意味し、「ボジョレー・ヌーヴォー」というのは、ボジョレー地区で造られた新酒のワインを指します。世界では他にも新酒があり、10月末から11月初めにかけてさまざまな新酒が解禁されています。
そしてここ伊豆ワイナリーヒルズでは、自社畑で収穫したばかりのぶどうを醸して、その年に一番早くできた新酒「伊豆ヌーヴォー」が、毎年11月初めに解禁されるのです。2023年の解禁日は11月3日の祝日。この日は「中伊豆ワイナリーシャトーT.S 2Fテラス」にて、ヌーヴォーイベントも開催します。
赤でも白でも冷やすのがおすすめ
伊豆ヌーヴォーを楽しむときに、おすすめの飲み方は赤でも白でも冷やして飲むこと。ワインクーラーや冷蔵庫で冷やすことで、ワインのフレッシュな風味を最大限に引き出します。「伊豆ヌーヴォー白 2023」はしっかり冷やして、「伊豆ヌーヴォー赤 2023」は少し冷たいと感じるくらいでどうぞ。適温でサーブされた伊豆ヌーヴォーは、爽やかな口当たりとフルーティな香りをより一層際立ててくれることでしょう。
伊豆ヌーヴォーと料理の合わせ方
「伊豆ヌーヴォー白 2023」はすっきりとした喉ごしで、酸味とともにわずかに甘味が感じられるやや辛口。そのためタラのカルパッチョやカプレーゼなどの冷製のオードブルが良く合います。また、トマトやオリーブを乗せたブルスケッタやクリームチーズや生ハムなどを使ったピンチョスなどもおすすめです。
「伊豆ヌーヴォー赤 2023」は、ジャミーでチャーミングな香りが鼻腔をくすぐり、口に含めばほんのり甘い味わいが広がるやや甘口です。程よい酸味によって後味はすっきり。こちらのワインは、少し甘味のある総菜との相性が抜群です。甘めのソースが掛かったローストビーフや、エスニック風の料理、甘辛いブリトーなどでも。また、ウナギの蒲焼きなどでも甘味が調和し、バランスの良いペアリングが成立します。
期間限定の楽しみを友人や家族と一緒に
新酒の魅力の一つには、飲む期間が限られていることがあげられます。熟成させず新鮮な味を楽しむため、数カ月間だけ味わう刹那的なワインなのです。「伊豆ヌーヴォー 2023」も例に漏れず今だけのワイン。
解禁日である11月3日はちょうど季節の変わり目で、連休の初日です。秋の風情が漂い冬の気配を感じるこの時期は、暑すぎることも寒すぎることもなく、ワイン好きの友人や家族と集まるのに最適な機会です。ワインボトルを持ち寄って、今年の「伊豆ヌーヴォー」で乾杯し、今しかない新酒のワイン体験を共有してみてはいかがでしょうか。