中伊豆ワイナリーで売られているお土産にはさまざまなものがありますが、その中でも人気が高いのが「伊豆ワイン葡萄のお酢」です。中伊豆ワイナリーオリジナルぶどう品種「志太乃輝」を贅沢に使用したビネガードリンクはとてもフルーティ。さまざまなアレンジで楽しめるのがうれしいドリンクです。摘みたてのぶどうのような味わいをぜひお試しください。
オリジナル品種「志太乃輝」を使ったビネガードリンクをぜひ中伊豆ワイナリーで
中伊豆ワイナリーで販売されている「伊豆ワイン葡萄のお酢」は、中伊豆ワイナリーで栽培したぶどうを使っためずらしいものです。使われているぶどうは「志太乃輝」という、中伊豆ワイナリーのオリジナル品種。他のワイナリーではワインに使うこのぶどうを贅沢に使って、このお酢ドリンクは造られています。
志太乃輝は、父親に日本の山野に自生している「行者の水」という山ぶどうと、赤ワイン用品種の中でも「女王」と呼ばれるヨーロッパ系品種「カベルネ・ソーヴィニヨン」を母親として交配し、生まれたぶどう品種です。行者の水はその名の通り、伊豆天城山中で修業をする修験者たちを支えた、知る人ぞ知る日本古来の山ぶどう品種。カベルネ・ソーヴィニヨンはフランスの5大シャトーやカリフォルニアのオーパス・ワンをはじめとする、そうそうたる銘醸ワインを生み出す品種としてよく知られています。
志太乃輝の特徴として挙げられるのは、山ぶどうである行者の水の個性が強い品種だということです。ぶどうはもともと、木の枝などに絡まりながら伸びていくつる性の植物ですが、志太乃輝は山ぶどうの個性が色濃いこともあり、つる性の性質が強く現れているため直立しにくい特色を持っています。さらに脇芽も出やすく、収穫する予定の房以外につく「二番なり」と呼ばれる房もできやすいのが特徴です。そして、収穫できるぶどうは粒が小さいため、搾った果汁は色がとても濃いのが大きな持ち味でもあります。
志太乃輝は、中伊豆ワイナリーの自社農園の中でも条件の良い、南東向きの斜面に東西方向に垣根仕立てで植えられ、さんさんと降り注ぐ中伊豆の太陽のもと、ていねいに育てられています。
手間ひまをかけて造られる「伊豆ワイン葡萄のお酢」
中伊豆ワイナリーのオリジナル品種である「志太乃輝」を使用した「伊豆ワイン葡萄のお酢」は、たくさんの人の手を経て造られています。中伊豆ワイナリーで担当しているのは、志太乃輝のぶどう栽培。丹精を込めて育て、ていねいに収穫したぶどうは果汁製造会社に運ばれ、果汁になります。除梗後に加熱しながらぶどうを搾ったら、酵素処理を行ったあと、加熱・粗濾過をして18キロ入る缶に詰めます。缶に詰めた果汁は冷凍倉庫会社に移動し、出番が来るまでフレッシュな状態を保つために冷凍保存。その後ビネガードリンク製造会社にバトンタッチし、保管した果汁をワインビネガーにプラスしたビネガードリンクが生まれます。出来上がるお酢ドリンクは、ぶどうが持つさわやかな酸味に加え、みずみずしいぶどうを思わせるフルーティな香りが芳しく、ほんのりとした甘みの残るやさしい味わいで、そのまま飲んでもおいしく楽しめるのが特徴です。
水やソーダで割って飲めばすっきりとした味わいが楽しめますが、牛乳や豆乳に加えて飲むヨーグルトのような感覚で楽しむのもおすすめです。また、オリーブオイルや塩胡椒と合わせてドレッシングの材料に使ったり、アイスクリームやヨーグルトにかけたり、ジンやウオッカに加えてカクテルの材料にするのにも向いています。
お酢はさまざまな健康効果が期待できる食品ですが、そのまま飲むのはなかなか続けにくいのが難点です。「伊豆ワイン葡萄のお酢」は飲みやすいビネガードリンクで、続けやすいのがいいところです。希少なぶどうの贅沢な恵みをぜひ毎日の生活にお役立てください。
志太乃輝 栽培データ
<圃場>
南東向き斜面に東西方向に並んだ垣根式のぶどう畑で栽培。雨よけのグレープガードは設置していません。
<2023年の収穫データ>
収量:7171kg
糖度:18.5度
酸度:6.94g/ℓ