気疲れしがちな新年度の始まりは、週末にしっかり自分をねぎらいたいもの。自分にご褒美をあげるなら、どこかほっこりした印象のあるワインはいかがでしょうか。

伊豆メルロー 2023はまろやかでやわらかな口あたりと、繊細で複雑な香りがエレガントなワイン。ちょっとしたごちそうとともに味わえば、日頃の疲れも癒やされます。中伊豆ならではのやさしい味わいをぜひどうぞ。


心が少し疲れた日には、中伊豆のやさしさを感じるワインを食卓に

季節の移り変わりによる気候の変化に加え、新年度が始まることで環境が変わる春は、意外と心身共に疲れるものです。そんな時期の週末には、やはり美味しいワインで自分の労をねぎらいたいものです。

そんなときに選ぶなら、やはり口あたりがやさしく、飲むとホッとするようなワインではないでしょうか。例えば、赤ワインならメルローのような、ふっくらとしたやわらかさのある品種がおすすめです。

メルローはカベルネ・ソーヴィニヨンとは兄弟に当たる品種ですが、渋みが強くしっかりとしたカベルネ・ソーヴィニヨンと比べると、まろやかでやさしい口あたりが特徴です。

世界中のワイン産地で栽培されている品種で、育てていないところの方が少ない品種でもありますが、それはひとえにそのやわらかでふくよかな口あたりと、ゆっくりと長期熟成したときに見せる、エレガントな味わいの素晴らしさから期待を込めて選ばれているといえるでしょう。

中伊豆ワイナリーの「伊豆メルロー2023」もまた、口あたりがやわらかく、どこかあたたかみのある味わいがうれしいワインです。温暖な中伊豆の地で育ったメルローの中でも、色の濃い房のみを選び抜いて、濃厚なワインになるように造りました。

しっかりとした骨格のあるワインながらも、まろやかでやさしい口あたりと、アロマとブーケが絡み合う繊細で華やかな香りが印象的なワインに仕上がっています。

飲んでいて疲れず、どこかホッとするような味わいは、ちょっと疲れた週末に心を解きほぐすのにもぴったりです。

料理を合わせるなら、ボロネーゼのようなラグーソースのパスタやラザニア、牛タンシチューやビーフシチューのようなデミグラスソースを使った肉料理、タレで食べる焼肉などに加え、ほろほろに煮込んだ豚肉の角煮などのしっかりした煮込み料理とよく合います。

中伊豆の自然がぎゅっと凝縮したような味わいをぜひご賞味ください。


2023年のぶどうの生育について

2023年の伊豆市は暖冬の影響で気温が高めだったため、萌芽や開花が例年より10日ほど早く、ぶどうは順調に育っていきました。6月は特に雨が多く、例年の2倍もの雨が降り、一部の品種ではベト病が発生しました。

8月の熟期もやや雨量が多く、気温もかなり高めに推移したため、一部のぶどうの樹には疲れが見られました。メルローの色づきは例年より良く、糖度は平年並み、酸度はやや低めでの収穫となりました。収穫時はまずぶどうの樹ごとに選別し、さらに房の着色度によって房ごとの選抜を行い、色の濃い熟度が高いぶどうのみを使用しています。


2023年のワイン造りについて

仕込みの段階でぶどうの重みで潰れて自然に出る果汁の一部をセニエ(果汁を抜き取ること)し、よりワインの色が濃くなるようにしました。

その後7度という低温下で3日間のコールドマセラシオン(低温浸漬)を行い、ワイン用の酵母で発酵。発酵中は1日2回ルモンタージュ(ポンプで下から果汁を抜き取り、上に浮いた果帽全体に液がかかるように散布する)し、14日間のかもし発酵を行いました。

マロラクティック発酵後に主にフランス産のオーク樽に入れ、約9ヶ月間の樽熟成を行い、澱引きを兼ねて樽出し。粗めの濾過を行って瓶詰めしました。


テイスティングノート

黒みがかったルビー色のワインは、スモーキーな香りと、樽由来のカカオのニュアンスが感じられます。スワリングすると、プラムやブラックチェリーなどの黒い果実の香りが立ち、キャラメルシロップや枯れ葉、腐葉土のような香りが追いかけてきます。

口あたりは丸くやわらかでふくよかな印象。繊細で複雑なアロマとブーケに、ぶどう由来のほんのりとした甘みや心地よい渋みがあります。数年熟成させればさらにまろやかさを増し、複雑な味わいが際立つと思われます。

料理を合わせるなら、ボロネーゼなどのパスタや牛タンシチュー、タレで食べる焼肉などに加え、豚肉の角煮などもよく合います。


伊豆メルロー 2023 概要

製品名 伊豆メルロー 2023
生産本数 2565本
ぶどう品種 メルロー100%
ぶどう産地 静岡県伊豆市 中伊豆志太農場産100%
アルコール分 13%