煌めくようなロゼ色で食卓を彩る「巨峰ロゼ」は、山梨県産の巨峰のみを使った甘口のワインです。優雅に立ちのぼる果実の香りは花のように鼻腔をくすぐり、口に含むと芳醇な甘味が広がります。

今回ご紹介するレシピは、ゆずの香り豊かな鶏肉の煮込み料理です。和のテイストとフルーティーな香りが織り成すペアリングをぜひお楽しみください。
「巨峰ロゼ」とのペアリング

ゆずの上品な甘味と「巨峰ロゼ」の優美な甘味が絶妙に調和し、鶏肉の脂のコクや旨味と溶け合うようにしてまとめあげます。タマネギの素朴な甘味はワインの果実味と響き合い、より一層フルーティーな味わいを引き出しました。また、ゆずが放つ爽やかなかんきつの香りは、ワインのアロマを邪魔することなく互いを引き立て奥深い香りを生み出します。
レシピ「鶏肉と玉ねぎの柚子煮込み」

【材料】(2人分)
鶏モモ肉 1枚
タマネギ 1個
ゆず 1個
和風顆粒(かりゅう)だし 小さじ1
水 1カップ
酒 大さじ1
みりん 小さじ2
しょうゆ 小さじ2
塩 小さじ1/2
油 適量
【作り方】
1.鶏モモ肉は同じ厚みになるように包丁で切り開き、筋や硬い部分を切り落としたあと、4等分にカットします。
2.タマネギは輪切りにします。ゆずも皮をよく洗って輪切りにし、種を取り除きます。
3.フライパンに油を引いて、鶏モモ肉の皮目から両面を焼きます。
4.3のフライパンにタマネギ、ゆず、水、酒、和風顆粒(かりゅう)だし、しょうゆ、塩を入れて、フタをし、中火弱で約7分煮込みます。
5.フタを取り、弱火で3分煮込み鶏モモ肉に火が通ったらコンロからおろします。
6.器に盛って完成です。
日本で古くから愛されているゆず

奈良時代から日本で親しまれてきたゆずは、今や私たちの生活に欠かせない果実となっています。日本はゆずの消費量、生産量ともに世界一。特に高知県は国内シェアの半数以上を占めています。
ゆずは皮も種も無駄なく使える“捨てるところがない”果実。果汁は風味付けやポン酢などの調味料に、皮は乾燥させて香り付けだけじゃなく入浴剤としても重宝されます。さらに、種を日本酒に漬け込めば、天然の化粧水として美容にも活用できるのです。
栄養面でもビタミンCを豊富に含み、抗酸化作用が高いことで知られています。生食には向かない強い酸味を持つものの、料理の付け合わせや香り付け、加工品など、その用途は実に多岐にわたります。まさに、日本の食文化を支える魅力的な果実の一つと言えるでしょう。