魚は赤ワインとのペアリングが難しいケースもありますが、赤身の魚は比較的合わせやすい食材です。「伊豆プティ・ヴェルド」では、きめ細かいタンニンによるまろやかな渋味が、赤身の魚との調和をもたらし良いバランスを生み出します。
今回のレシピ「マグロとカボチャとししとうの竜田揚げ とろみしょうゆ餡」では、さっと揚げることにより生臭さのないさっぱりとした味わいにしたマグロと、甘いカボチャや辛味のあるししとうをとろみのあるしょうゆ餡でまとめました。
「伊豆プティ・ヴェルド」とペアリング
ワインと魚を合わせると生臭さを感じることがありますが、揚げてしまえばあまり問題にはなりません。竜田揚げの場合、さっくりとした軽い衣は油をしっかりと吸ってマグロをコーティングし、旨味を閉じ込めます。
揚げ物では油っぽさが気になることもありますが、伊豆プティ・ヴェルドのタンニンが脂質を中和することで後味がさっぱりとした印象に。
伊豆プティ・ヴェルドのほのかな甘味は、程よく甘いカボチャとの相性もばつぐんです。ピリッとした辛味をもつししとうは料理の味を引き締め、飽きさせません。
最後にしょうゆ餡をかけることで、全体的なバランスを整え、さわやかな白髪ねぎをのせました。季節を問わず伊豆プティ・ヴェルドとともに召し上がってほしい一品です。
「マグロとカボチャとししとうの竜田揚げ とろみしょうゆ餡」のレシピ
【材料】2~3人分
マグロ 1冊
カボチャ 1/8個
ししとう 8本
片栗粉 適量
<下味 マグロ>
しょうゆ 大さじ1
酒 大さじ1
みりん 大さじ1
<下味 カボチャ>
しょうゆ 大さじ1
酒 大さじ1
長ネギ 10センチ(白髪ねぎ)
氷水 適量
<しょうゆ餡>
しょうゆ 大さじ2
酒 大さじ1
砂糖 大さじ1
和風顆粒だし 小さじ1
水 カップ1/4
片栗粉 小さじ2(水小さじ2で片栗粉小さじ2を溶く)
【作り方】
1.マグロは水気をキッチンペーパーで拭き取り、塩を軽く振って10分置きます。出てきた水分をキッチンペーパーで拭き、一口大にカットをして<下味 マグロ> につけ込み冷蔵庫に入れて10分置きます。
2.カボチャはマグロと同じくらいの大きさにカットし、ししとうはへたを切り落とし縦に切り込みを入れます。長ネギは細切りにして、氷水につけます。
3.マグロに片栗粉をまぶし、175度から180度の油で2分から3分ほどカラっと揚げます。カボチャは170度程度の油で火が通るまで約4分揚げます。ししとうは170度程度で1分ほど素揚げします。
4.水溶き片栗粉以外の、全てのしょうゆ餡の材料を小鍋に入れて加熱し、火を止めて水溶き片栗粉を入れ、弱火にかけてとろみをつけます。
5.マグロ、カボチャ、ししとうを盛り付け、しょうゆ餡をかけて、長ネギを彩りに載せれば完成です。
ポイント
カボチャが固くて包丁で切り分けられないときは、電子レンジで3分ほど加熱するとカットしやすくなります。
カボチャは皮もワタも種も栄養成分が豊富
ハロウィーンなどで活躍するカボチャが収穫される季節は、実は夏なのです。しかし分厚い皮に包まれたカボチャは貯蔵性が高く、秋から冬まで日持ちします。
貯蔵することによって甘味が増すので、夏に収穫されてすぐ食べるカボチャと秋冬に店頭に並ぶカボチャは味わいに違いがあります。夏はさっぱりとした甘味とみずみずしさがあり、秋冬は濃厚な甘味がありほっくりとしています。
カボチャはベータカロテンをはじめ、ビタミンCやEなど栄養価が高い野菜です。皮やワタ、種子も全て食べることができ、どれも豊富な栄養成分を含みます。
皮は千切りにして炒めたり、ワタは刻んでスープなどに入れたりすると食べやすくなります。種子は洗って天日干ししたあとフライパンで煎って、殻を割り中の緑色の実を取り出していただくことができます。カボチャはほとんど捨てるところがない野菜です。