中伊豆ワイナリーヒルズ

大人同士の親子旅行の行き先は、子どものころとは全く違う場所も選択肢に入ります。大人同士だからこそ楽しめる場所は多いものですが、中でもお酒を楽しむ旅行はまさに大人の親子旅行に最適！　母娘旅行でも父息子旅でも、もしワインが好きならば、中伊豆ワイナリーヒルズへ訪れてみてはいかがでしょうか。

 

街から離れ、自然に囲まれた道を進んだ先で突如現れるのは、洋館風の建物と広がるブドウ畑。そして遠くには連なる尾根とともに富士山が見えています。ゆったりと過ごせる空間でワインを楽しみながらほっと一息つく時間は、きっと心に残るものになるでしょう。そんな中伊豆ワイナリーヒルズの、親子旅行でも楽しめるポイントをご紹介します。

 

到着したらまずはワインの試飲から

 

「中伊豆ワイナリーシャトーT.S」2階にある有料の試飲コーナーでは、中伊豆ワイナリーで造っているワインを試飲することができます。100円から200円といったリーズナブルな価格なので複数のワインを気軽に楽しめることが魅力。中伊豆ワイナリーヒルズに到着したあと、最初にここで1杯味わっていくのもおすすめです。

旅先に到着し、ワクワクした気持ちで飲むおいしいワインは最高です。自然の中で、ワインの香りや味わいを感じながらワインについて語り合う時間は、普段とはひと味違う濃密なものとなってくれるのではないでしょうか。

 

ワインが好きなら必見！　ワイン製造工程やワインコレクションの見学

 

ワインが好きならば、絶対に行って欲しい場所は、館内1階にある、オーナー志太勤氏のワインコレクションセラー。落とした明かりの中、少しひんやりとしたセラーの両壁には、黒い棚がずらりと並びます。陳列されているのは、1979年からのビンテージがそろうオーパスワン。

そして中央の棚にある、ロマネコンティやドン・ペリニヨン、5大シャトーのラフィット・ロートシルト、ムートン・ロートシルトなど名だたるワインが並んでいる様に、目を見張ることでしょう。ワインについて知らない人でも聞いたことのある有名ワイナリーばかりなので、ワイン好き同士ならばさらに会話が弾むこと間違いなし。

入り口から足を進めた先にひっそりと佇むのは、フィロキセラ禍以前のワイン「プレ・フィロキセラワイン　コレクション」。そこには1861年から1870年の5大シャトーのワインが並び、年代を感じさせるラベルからは、連綿と続くワインの歴史が感じられます。

 

「シャトーレストラン　ナパ・バレー」ではワインと相性の良い料理を楽しんで

 

ワインコレクションセラーやワイン工場の見学をしたあとは、ぜひ館内4階にある「シャトーレストラン　ナパ・バレー」へどうぞ。ここでは、伊豆・地元食材を使った洋食メニューが楽しめます。中伊豆ワイナリーの自社畑のブドウから造られたワインももちろんご用意。

 

明るいレストラン内の窓からは、広大なブドウ畑や伊豆山麓、そして富士山が遠くに見えています。美しい自然の景色を見ながらの食事は格別。ワインとの相性も良いので、料理とのすばらしいマリアージュを感じてみてください。

 

1億2000年前のロマンとともに「縄文之御神湯（じょうもんのごしんゆ）」

 

「中伊豆ワイナリーシャトーT.S」からシャトルバスで10分の場所にある「ホテルワイナリーヒル」。そこでは、源泉かけ流し100%の内湯の天然温泉「縄文之御神湯（じょうもんのごしんゆ）」に入ることができます。

飲泉にも適した良質な温泉である「縄文之御神湯」は、中伊豆に「しり湯」または「しん湯」と呼ばれる「子宝のお湯」を神様から授かったという言い伝えがあったことから始まります。調査でホテルの真下に1億2000年前の活断層の湯脈が存在することが判明し、温泉発掘を開始。

幾度も壁に当たりながらも苦難のすえ、約1000メートルの地点でついに伊豆地方ではまれな良質な温泉が湧き出たのです。「志太源泉」として登録された湯は、神様のお湯の再来と信じ、大地の恵みに心からの感謝を込めて「縄文之御神湯」と名付けられました。人々の願いとともに誕生した、1億2000年前の神秘を感じられる「縄文之御神湯」にぜひお立ち寄りください。

 

グランピングや乗馬も楽しめる中伊豆ワイナリーヒルズで心に残る旅の思い出に

 

中伊豆ワイナリーヒルズには、ワインやレストラン、温泉だけではなく、グランピングや乗馬も楽しめる施設があります。どれもゆったりと心が落ち着く時間を過ごせるものばかり。

子どもが大人になると、なかなか昔のように親子で時間をとって話すことも難しくなります。しかし、中伊豆ワイナリーヒルズへの旅では、慌ただしいこともなくワインを飲みながら語り合う時間も過ごせます。富士山を望むこの場所での大人の親子旅行は、きっと心に残る思い出となってくれるでしょう。