広々としたぶどう畑とシャトーを持つ中伊豆ワイナリーでは、自社農場でとれたぶどうを中心にバラエティ豊富なワインを造っています。では実際にどのようにワインが生まれてくるのでしょうか。この記事では中伊豆ワイナリーのワイン造りの概要についてご紹介します。
中伊豆ワイナリーの年間ワイン生産量
中伊豆ワイナリーは、中伊豆志太農場という10haある自社農場があり、そこでとれたぶどうを中心にワインを造っています。自社農園でとれるぶどうの量で、出来上がるワインの本数が変わってくるため、生産量は毎年変わってきます。
750mlボトルのワインを1本造るには、ぶどうが1kg以上必要です。2023年は約60トンのぶどうが収穫できたので、約52,000本のワインが造れることになりますが、1年間で造るワインの本数はおよそ7万本になるため、足りない分は山梨県や長野県からぶどうを購入しています。
中伊豆ワイナリーで栽培されているぶどう品種
中伊豆ワイナリーでは白ワイン用のぶどうが4種類、赤ワイン用のぶどうが6種類と、全部で10種類のワイン用ぶどうが栽培されています。なかにはまだ生産量が少ないものもありますが、一部のぶどう畑で品種変更を始めているため、少しずつ生産量が増える予定です。
【白ワイン用ぶどう】
品種名 | 信濃リースリング | シャルドネ | ソーヴィニヨン・ブラン | プティ・マンサン |
仕込量(2023年) | 10,886kg | 17,175kg | 805kg | 571kg |
【赤ワイン用ぶどう】
品種名 | ヤマ・ ソービニオン | メルロー | プティ・ ヴェルド | カベルネ・ ソーヴィニヨン | マルスラン | シラー |
仕込量 (2023年) | 8,801kg | 8,578kg | 6,861kg | 3,108kg | 1,925kg | 706kg |
中伊豆ワイナリーで造られるワインの仕様
中伊豆ワイナリーで造られるワインは、750mlまたは720mlのワインボトルに入ったものです。また、ハーフボトルの375mlのものも造っています。
大きな特徴として挙げられるのは、基本はコルク栓ではなくスクリューキャップを採用している点です。コルク栓とスクリューキャップでは、ワインを熟成したときに味に違いが出るのをご存知でしょうか?
よく、ワインは生き物で、コルク栓を通して呼吸しながらゆっくりと熟成するといいます。熟成のメカニズムはまだまだわからないところが多いのですが、スクリューキャップを使ったものと、コルク栓を使ったものを同じ条件で熟成させると、スクリューキャップのほうがフレッシュな果実の風味を保った状態で、ゆっくりと熟成することがわかっています。
その利点を生かしながら、中伊豆で育まれたぶどうの個性を生かしたワイン造りを行っています。
中伊豆ワイナリーで造られるワインの種類
中伊豆ワイナリーでは多彩な種類のワインを造っています。現在のラインナップは下記のものとなります。
【白ワイン】
製品名 | 使用品種 |
シャトーTSホワイト 甘口 | ナイアガラ、甲州、シャルドネなど |
シャトーTSホワイト 辛口 | 甲州、シャルドネ、信濃リースリング |
伊豆シャルドネ | シャルドネ |
伊豆シャルドネ アンウッデッド | シャルドネ |
伊豆シャルドネプレミアム | シャルドネ |
伊豆ソーヴィニヨン・ブラン | ソーヴィニヨン・ブラン |
伊豆信濃リースリング辛口 | 信濃リースリング |
伊豆信濃リースリング甘口 | 信濃リースリング |
伊豆プティ・マンサン | プティ・マンサン |
【ロゼワイン】
製品名 | 使用品種 |
巨峰ロゼ | 巨峰 |
伊豆ロゼ | メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン |
【赤ワイン】
製品名 | 使用品種 |
シャトーTS レッド 辛口 | ヤマ・ソービニオン、メルローなど |
伊豆シンフォニー・レッド | カベルネ・ソーヴィニヨン、プティ・ヴェルド、メルロー、シラー |
伊豆シンフォニー・レッドプレミアム | プティ・ヴェルド、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー |
伊豆メルロー | メルロー |
伊豆マルスラン | マルスラン |
伊豆ヤマ・ソービニオン | ヤマ・ソービニオン |
伊豆プティ・ヴェルド | プティ・ヴェルド |
【スパークリングワイン】
製品名 | 使用品種 |
伊豆スパークリングワイン爽輝 | シャルドネ、信濃リースリング |
【ブランデー】
製品名 | 使用品種 |
IZU陽炎 | 伊豆産赤ワイン用ぶどう搾りかす |
IZU陽炎BARREL | 伊豆産赤ワイン用ぶどう搾りかす |