伊豆の温暖な気候が育んだプティ・ヴェルド種。その個性豊かなブドウを丁寧に醸した「伊豆プティ・ヴェルド2020」は、エレガントな赤ワインです。熟したブラックベリーやプラムを思わせる芳醇なアロマに、樽由来のバニラのようなニュアンスが重なります。口に含むと程よい酸味とスパイシーなタンニンが心地よく、奥行きのある味わいに。

「ナスと豚ひき肉のみそワイン炒め」

今回ご提案するナスと豚ひき肉のみそワイン炒めとの相性は抜群で、料理の旨味を引き立てながらも爽やかな余韻へと導いてくれます。ぜひワインと共にお楽しみください。


「伊豆プティ・ヴェルド2020」とのペアリング

「伊豆プティ・ヴェルド2020」

ナスのジューシーさとしっとりした食感が、プティ・ヴェルドの豊かな果実味と調和します。特に豆みその深いコクとワインの複雑さが織りなす味わいの重なりは、どちらも引き立て合う絶妙なバランス。アスパラガスの爽やかな風味は、ワインのハーブ的な要素と共鳴し、料理とワイン双方の奥行きを深めています。

また、豚ひき肉の脂はワインの適度な酸味によって心地よくカットされ、口当たりを軽やかに整えてくれるため、次の一口へと誘います。


レシピ「ナスと豚ひき肉のみそワイン炒め」

伊豆プティ・ヴェルド2020」と「ナスと豚ひき肉のみそワイン炒め」

【材料】(2~3人分)

ナス 2本
グリーンアスパラガス 4本
豚ひき肉 120g

食用油 大さじ2
オリーブオイル 大さじ2

<A>
豆みそ 大さじ1
赤ワイン 大さじ3
砂糖 小さじ1/2


【作り方】

1.ナスは食べやすい大きさで乱切りにし、油をしっかりと絡めます。アスパラガスは固い部分を切り落としピーラーで5センチ程度薄皮を向き、3センチの長さでカットします。穂先は別にしておきます。

2.<A>の豆みそ、赤ワイン、砂糖をボウルで混ぜ合わせます。

3.フライパンにオリーブオイルを熱し、ナスとアスパラガス(穂先以外)を中火で炒めます。ナスに焼き色がついたらアスパラガスの穂先も加えます。

4.豚ひき肉を加えて炒め、色が変わったら2の調味料を入れて絡めます。

5.全体に火が通ったら器に盛って完成です。


日本の食文化を支えた多様なみその世界

豆みそ

日本の伝統的発酵調味料であるみそは驚くべき多様性に富み、原料による米・麦・豆の分類、味の辛口・甘口、さらには赤・淡・白の色調という3次元の広がりを持ちます。

愛知・岐阜・三重地方を中心とする豆みそは、八丁みそに代表される深い旨味と濃厚さが特徴で、煮込み料理やみそカツなどの濃厚な味わいの料理に最適です。現在最も生産量の多い米みそは、北海道から東北、関東甲信越地方を中心に作られ、そのバリエーションは実に豊か。麦みそは中国・四国・九州地方で親しまれ、さらりとした甘みと麦こうじ特有の香りが魅力です。

これらのみそは全国各地で独自の発展を遂げ、北海道の石狩鍋、愛知のみそカツ、熊本のからしれんこん、沖縄のアンダンスーなど、地域色豊かな郷土料理を生み出してきました。みそは日本の食文化を支える重要な調味料のひとつ。ぜひそれぞれのみそが持つ特性を活かした料理を楽しんでください。


ご紹介したワインはこちら

JapanWineCompetition(日本ワインコンクール)2024にて銅賞を受賞

伊豆市の温暖な気候で育まれたプティ・ヴェルド種のみを醸造したワインです。深みのある赤黒色。ブルーベリーやカシスといった濃厚なアロマに樽由来の香りが溶け込んでいます。程よい酸味とスパイシーな渋味のある味わい。エレガントで重厚な果実の酸味と凝縮感のある余韻をお楽しみください。