自社農園で大切に育てたぶどうから生まれる新酒「伊豆ヌーヴォー 2024」の季節がやってきました。今年もフレッシュでフルーティーな味わいに仕上がり、カジュアルなひとときを楽しめます。
白ワインは「信濃リースリング」を天然酵母でゆっくりと発酵させました。グラスに注げば、淡いレモンイエローの輝きが食卓に暁光のような爽やかな明るさをもたらします。白桃や青リンゴを思わせる華やかな香りが立ち、繊細な微炭酸がもたらす清涼感と優しい甘味のハーモニーが感じられるでしょう。
そんなワインに今回おすすめするペアリングは、梨と生ハム、キムチのサラダ。ぜひこの絶妙な組み合わせをお試しください。
「伊豆ヌーヴォー白 2024」とのペアリング
「伊豆ヌーヴォー白 2024」のほんのり感じられる甘味は、キムチの持つ辛味によって絶妙なコントラストを生み、より一層引き立ちます。また、ナシのジューシーな果汁感と、ワインの白桃や青リンゴのみずみずしい香りが絶妙に呼応。さらに、生ハムのほど良い塩味が全体の味わいを引き締め、ワインとの調和をもたらします。
レシピ「生ハムと梨とキムチのサラダ仕立て」
【材料】（2～3人分）
生ハム 4～5枚
ナシ 1/2個
ミニトマト 4個
ロメインレタス 7～9枚
白菜キムチ 50g
オリーブオイル 適量
【作り方】
1．ロメインレタスを1枚ずつはがし水につけ、10分以上おいたら手でちぎります。
2．生ハムは食べやすい大きさにカットします。ナシはいちょう切りに、ミニトマトは1/4にカットします。
3．キムチはざく切りにします。
4．皿にロメインレタス、生ハム、ナシ、ミニトマトを盛り合わせ、3のキムチを載せ、4のオリーブオイルをかけて完成です。
元々は塩漬けの保存食だった「キムチ」
韓国の伝統的な発酵食品であるキムチは、その歴史を紀元前まで遡ることができるとされています。当初は塩漬けにした保存食として生まれ、16世紀に唐辛子が伝来したことをきっかけに、今日のようなピリッとした辛さと鮮やかな赤色を持つキムチへと発展しました。
キムチの種類は実に豊富。よく知られている白菜キムチの他にも、大根、キュウリ、ねぎ、エゴマの葉、さらには大豆を使用したものまで、さまざまな食材で作られています。
また、場所によっても特色があり、塩辛を多用する地域もあれば、魚介のだしを利かせる地域もあります。水分量や保存性の高い野菜を選ぶなど、その土地と季節に応じた工夫が施されているのです。
キムチは家庭ごとに独自のレシピがあり地域の気候や文化を映し出す料理です。近年では家庭での手作りは減少傾向にありますが、自分好みの味を追求してキムチ作りにチャレンジするのもきっと楽しいですよ。
