自社畑で丹精込めて育てたヤマ・ソーヴィニオンだけで醸す「伊豆ヌーヴォー赤」は、その年一番に仕上がる赤ワインです。グラスの中で鮮やかなルビーレッドが華やぎ、ブラックベリーや桑の実を思わせるフレッシュなアロマが立ち上ります。口当たりはまろやかでやや甘口、すっきりとした酸味が心地よい余韻へと導く親しみやすい味わいです。今回ご提案するペアリングレシピは、「香りの女王」ポルチーニ茸の風味をたっぷりと纏わせたマッシュルームのマリネ。凝縮されたうま味とワインが織りなすマリアージュをぜひご堪能ください。

「伊豆ヌーヴォー赤2025」とのペアリング

ポルチーニ茸が放つ芳醇な香りとうま味は、「伊豆ヌーヴォー赤2025」と優しく絡み合い、エレガントな余韻を奏でます。マリネ液に使用した赤ワインの風味がグラスの中のワインと深く共鳴し、そこに加わる黒酢の酸味が全体のバランスを整えます。さらに、とろりとした半熟卵の濃厚なコクやマッシュルームの独特な食感が、フレッシュで軽快なヌーヴォーの味わいと絶妙なコントラストを演出。互いの個性を引き立て合う、奥行きのあるペアリングです。
レシピ「マッシュルームと半熟卵のポルチーニ香るマリネ」

【材料】(2人分)
マッシュルーム 8個(ブラウン4個、ホワイト4個)
卵 2個
乾燥ポルチーニ茸 2~3枚
戻し用のぬるま湯 1/2カップ
オリーブオイル 大さじ2
赤ワイン 大さじ2
黒酢 大さじ1
オリーブオイル 大さじ2
ハチミツ 小さじ1/3
ローズマリー(ドライ) 少々
塩 適量
粗びき黒コショウ 適量
【作り方】
1.ボウルに乾燥ポルチーニ茸とぬるま湯を入れ、30分〜1時間ほど浸し戻します。戻す間に汚れをボウルの中で落とします。戻したら水気を軽く絞り粗みじん切りにし、少量のオリーブオイル(分量外)で弱火で炒めて冷まします。戻し汁は沈殿物を避けた上澄みを大さじ1分使用します。
2.鍋に卵がかぶるくらいの水を火に掛け、沸騰したら冷蔵庫から出した卵を入れて約7分ゆでたのち、冷水に取って殻を剥きます。
3.マッシュルームはキッチンペーパーで軽く拭き、軸の先を少し切り落とします。フライパンにオリーブオイル(大さじ1)を熱し、マッシュルームを炒めます。塩、黒コショウを振り焼き色が付いて香りが立ったら火を止め、粗熱を取ります。
4.ボウルに赤ワイン、黒酢、オリーブオイル(大さじ2)、ハチミツ、ローズマリー、塩、黒コショウを入れ、よく混ぜ合わせます。最後に1のポルチーニ茸の戻し汁を加えよく混ぜます。
5.4にマッシュルームとポルチーニ茸を加えて和え、味をなじませます。半熟卵は半分にカットします。
6.器にマッシュルームを盛り付け、半熟卵を添え、マリネ液をかけ黒コショウを振って完成です。
ポイント
ポルチーニ茸の戻し汁はうま味が凝縮しています。捨てずにスープやリゾットなどで利用してください。
香りの女王・ポルチーニ茸の魅力

秋の食卓を彩るポルチーニ茸。その愛らしい丸みを帯びたフォルムから、イタリア語で「子ブタ」を意味する「ポルチーノ」の複数形として名付けられました。
トリュフ、松茸と並ぶ「世界三大きのこ」の一つで、「香りの女王」と称される芳醇な香りと濃厚なうま味が特徴です。人工栽培が極めて難しく、そのほとんどが天然物。実は日本にも和名「ヤマドリタケ」として高山帯にわずかに自生しますが、市場には出回らない存在です。よく似た「ヤマドリタケモドキ」も美味ですが、厳密には別種とされています。
フレッシュなポルチーニ茸を入手しようとすると非常にハードルが高くなりますが、乾燥であれば購入しやすい食材です。ぜひポルチーニ茸のたっぷりのうま味で秋の味覚を楽しんでみてください。
伊豆ヌーヴォー 2025 概要
<伊豆ヌーヴォー白 2025>
製品名 伊豆ヌーヴォー白 2025
生産本数 818本
ぶどう品種 信濃リースリング100%
ぶどう産地 静岡県伊豆市 中伊豆志太農場産100%
アルコール分 10%
<伊豆ヌーヴォー赤 2025>
製品名 伊豆ヌーヴォー赤 2025
生産本数 600本
ぶどう品種 ヤマ・ソービニオン100%
ぶどう産地 静岡県伊豆市 中伊豆志太農場産100%
アルコール分 11%