自社畑で大切に育まれたヤマ・ソーヴィニオンのみを使用し、その年最も早くリリースする赤ワイン「伊豆ヌーヴォー赤」。グラスを傾けると、バターやヨーグルトを思わせるまろやかな乳製品のニュアンスに、ブラックベリーやマルベリーといった黒系果実のフレッシュなアロマが重なります。口当たりは柔らかく、広がるうま味を爽やかな酸味が引き締め、心地よい余韻へと続きます。今回ご提案するペアリングは、「鶏モモ肉のアールグレイポシェとブルーベリーバルサミコグレーズ」。果実と紅茶の華やかな競演を、ぜひワインと共にお楽しみください。

「伊豆ヌーヴォー赤2025」とのペアリング

ブルーベリーのフルーティーな甘味とバルサミコ酢の酸味は、「伊豆ヌーヴォー赤2025」の果実味と互いに引き立て合い一体感を生み出します。アールグレイでポシェすることでしっとりと柔らかく、雑味なく仕上がった鶏肉は、ワインの軽やかな風味を邪魔することなく寄り添ってくれるでしょう。さらに、紅茶の芳醇な香りとワインの華やかな果実香が繊細にリンクし、奥行きのある香りに。仕上げのピンクペッパーがピリッとしたアクセントとなり、全体の味わいを引き締めます。
レシピ「鶏モモ肉のアールグレイポシェとブルーベリーバルサミコグレーズ」

【材料】(2人分)
鶏モモ肉 1枚
アールグレイ紅茶 2パック
水 2カップ
<ブルーベリーバルサミコグレーズ>
ブルーベリー(冷凍) 80g 2/3カップ
ハチミツ 大さじ1.5
バルサミコ酢 大さじ1
しょうゆ 小さじ1/2
バター 5g
ピンクペッパー 適量
オリーブオイル 大さじ1
塩 適量
黒コショウ 適量
【作り方】
1.鍋に水2カップを入れて沸騰させて火を止め、アールグレイ紅茶のティーバッグ2袋を入れてふたをし、約5分置いて抽出してからティーバッグを取り出します。
2.鶏モモ肉は厚みが均一になるように切り込みを入れて皮目にフォークで数カ所穴を開けます。
3.1の鍋に火を掛け沸騰直前になったら火を止め、鶏モモ肉を入れ10分放置します。肉の表面が白くなったら取り出し、キッチンペーパーで水気を取り、塩・黒コショウを少量振ります。
4.フライパンにオリーブオイルを入れ、鶏肉を、皮目を下にして入れて中火にかけ、5分焼きます。裏返して3〜4分火が通るまで焼きます。
5.焼き上がったら肉をまな板に取り出し、アルミホイルで包んで5分程休ませます。
6.鶏モモ肉を焼いたフライパンの余分な油を拭き取り、冷凍ブルーベリー、ハチミツ、バルサミコ酢、しょうゆを入れ、中火にかけてブルーベリーをつぶしながら煮詰めます。
7.とろみがつき、酸味が飛んだら火を止め、バターを加えて予熱で溶かし混ぜ合わせてツヤを出します。
8.鶏モモ肉を食べやすい大きさにカットし、皿に盛り付けて7のソースをかけ、ピンクペッパーを散らして完成です。
ポイント
ブルーベリーバルサミコグレーズは豚肉との相性も抜群です。また、バニラアイスにかけてもひと味違う風味が楽しめますので、残ったらぜひさまざまな料理でお試しください。
同じ木から生まれるお茶いろいろ

紅茶、緑茶、ウーロン茶。味が全く異なるこれらは、実はすべて「カメリア・シネンシス」という同じ木から生まれます。違いは「発酵」の度合いだけ。摘んですぐ加熱し発酵を止めたのが緑茶、半分発酵がウーロン茶、完全に発酵させたのが紅茶です。
もちろん適材適所があり、成分の濃い「アッサム種」は紅茶に、うま味のある「中国種」は緑茶に向きます。しかしこの従来の方法にとらわれない「和紅茶」も人気が高まっています。日本の風土で育った茶葉で作る国産紅茶は、海外産のような強い渋みがなく、驚くほど柔らかな甘みが特徴。和菓子や食事にも寄り添う優しい味わいです。見かけたらぜひ手に取ってみてください。
伊豆ヌーヴォー 2025 概要
<伊豆ヌーヴォー白 2025>
製品名 伊豆ヌーヴォー白 2025
生産本数 818本
ぶどう品種 信濃リースリング100%
ぶどう産地 静岡県伊豆市 中伊豆志太農場産100%
アルコール分 10%
<伊豆ヌーヴォー赤 2025>
製品名 伊豆ヌーヴォー赤 2025
生産本数 600本
ぶどう品種 ヤマ・ソービニオン100%
ぶどう産地 静岡県伊豆市 中伊豆志太農場産100%
アルコール分 11%