3月3日のひな祭りといえば、おひな様を飾り女の子の健やかな成長と幸せを願う大切な日ですね。この日には、ちらし寿司やひし餅、ひなあられなど色鮮やかな行事食がならぶご家庭も多いことでしょう。

実はこのひな祭りは、もとは厄払いの風習から始まり、のちに人形遊びと結びついてひな祭りとなったと言われています。娘が大人になっても幸せをことほぐことは当然のこと。そんな大切な日にはぜひワインも一緒にどうぞ!

「伊豆信濃リースリング 辛口 2021」「伊豆信濃リースリング 甘口 2021」「ソーヴィニヨン・ブラン2020」「伊豆シャルドネ 2021」

 

ひな祭りの行事食といえば?

ひな祭りでまず思い出すのはひし餅という人も多いのではないでしょうか。桃色、白色、緑色の3色が重なったひし型の和菓子です。ひな祭りならではといえばはまぐりのお吸い物も見られます。ハレの日にはおなじみのちらし寿司もひな祭りで登場しますね。他にもひし餅と同じく3色のひなあられや、白酒などがあり、それぞれ女の子の幸せを願う意味が込められたものばかりです。

 

ちらし寿司

お祝いの席で活躍するちらし寿司は、やわらかな酸味のある酢飯にさまざまな具材を散らしたもの。レンコンは穴が開いていることから遠くまで見通せるように、豆は健康でマメに働けるように、そしてエビは腰が曲がるまで長生きをという長寿の願いを込めてちらし寿司は振る舞われます。

酢飯をはじめ、煮物や甘酢漬けなど全体的に甘酸っぱい味わいとなるちらし寿司には、ほんのり酸味と甘味のある白ワインやすっきりとしたスパークリングワインが良い相性となります。

「伊豆信濃リースリング 辛口 2021」

 

中伊豆ワイナリーのワインでは、「伊豆信濃リースリング 辛口 2021」や「伊豆シャルドネ2021」がおすすめ。「伊豆信濃リースリング 辛口 2021」は、伊豆市内にある中伊豆ワイナリーの畑で育った信濃リースリング種のブドウを醸造したワインです。口に含むとすっきりとした酸味が感じられ、同時に広がる花が開くようなアロマは女の子の幸せを願う日にふさわしい華やかさがあります。

また、「伊豆シャルドネ2021」も中伊豆ワイナリーの畑で育ったシャルドネ種を使用しています。パインやライムといったさわやかな香りと花のような香りが心地良く、キリッとした酸味で飲み口はすっきりとしています。1本だけ用意するならぜひ「伊豆シャルドネ2021」を。

 

はまぐりのお吸い物

ひな祭りならではのメニューにはまぐりのお吸い物があります。これははまぐりにある特徴が理由です。はまぐりは対となる2枚の貝殻がぴったりと合いますが、他の貝殻とは決して合いません。このことから、夫婦円満の象徴とされ良縁に恵まれますようにという願いが込められているのです。

はまぐりのお吸い物は、うま味たっぷりの出汁に海の香りがほんのり漂い、上品な味わいがあります。そんなはまぐりのお吸い物には、うま味を含みミネラル感があるものや、キリっとした酸味があるものがおすすめです。

「伊豆シャルドネ 2021」「ソーヴィニヨン・ブラン2020」

 

中伊豆ワイナリーのワインでは、「ソーヴィニヨン・ブラン2020」をおすすめします。じわりと感じるうま味と柔らかな酸味が長い余韻を作り、はまぐりのお吸い物と調和します。キレのある酸味を持つ「伊豆シャルドネ 2021」でもおいしいです。

 

ひし餅

「伊豆信濃リースリング 甘口 2021」

 

桃色、白色、緑色の3色を重ねてひし形にした和菓子、ひし餅は、ひな祭りの象徴とも言える代表的なメニュー。緑色には木の芽や健康、白色には雪や清浄、桃色には桃の花や魔除けの意味があり、雪から芽吹き桃の花が咲いている春の情景を表現しています。

ひし形の形は生命力、繁殖力の強いヒシの実をモチーフにしており、子孫繁栄や長寿の意味があると言われています。

和菓子ならではのしっとりとして素朴な甘味があるひし餅にはやはり甘味のあるワインがおすすめ。

中伊豆ワイナリーのワインでは、「伊豆信濃リースリング 甘口 2021」とのペアリングでどうぞ。白桃やリンゴを思わせる華やかな香りとともに濃厚な甘味が感じられ、甘いひし餅とも合わせやすい味わいです。

 

ちらし寿司は全国でさまざま

昔から食されているちらし寿司は全国各地で伝統がありさまざまな形で定着しています。岡山県の黒豆が入った「黒豆入りちらしずし」や地酒を使う鹿児島県の「さつますもじ」など。また、散らさず具材を酢飯に混ぜ込んだ「ばらずし」や愛媛県の「もぶり鮓」などもハレの日にはおなじみです。

「ソーヴィニヨン・ブラン2020」

 

ワインをペアリングするときは、ぜひその地で伝わり愛されているちらし寿司に合わせて考えてみてください。

 

いくつになってもあなたが幸せであるように

女の子が20歳を超えてひな祭りをしなくなったご家庭もあると思います。それでも子の幸せを思う親の気持ちはいくつになっても変わらないもの。大人になった子と一緒にあらためてひな祭りをお祝いしてみてはいかがでしょうか。親子でも友人同士でも、子どものころとは違う少し贅沢なひな祭りを楽しんでみてくださいね。